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花まつり

お花まつり!

昨日
は近くのお寺様へ作務衣の納品と花まつりのお手伝いへ行ってきました!

花まつり用に白い作務衣を納品です!

お檀家の皆様も住職さんと一緒のそろいの白作務衣を気に入っていただいたようで、作業も大変はかどっている様子でした!

白い作務衣は、どこか神秘的で威厳があって一般の方にもおすすめですよ!


花まつりとは、各宗派様により灌仏会、降誕会、仏生会など呼び方は様々なようですが、お釈迦様のお誕生日をお祝いするお祭りです。

クリスマスに比べるとなぜかあまりニュースなどにも登場しない花まつり。
一般的にはあまり知られていないのですが、とても大事なお祭りなのです。

私も、毎年この日は近くのお寺で、とてもかわいい小さなお釈迦様の像に甘茶を注ぎ、お釈迦様のご生誕をお祝いさせていただいております。
お釈迦様に甘茶を注ぐのは、お釈迦様が生まれたときに花が咲き乱れ空から甘露の雨が降り注いだという古事にちなんだ行事だそうです。

お花で飾られた花御堂はとてもきれいで春の訪れを感じます。

稚児行列と呼ばれる小さいお子様たちの賑やかな行列も、お釈迦様のお誕生日をより一層華やかにしてくれています。

お参りの後に、アマチャヅルという漢方にも使われている植物を煮出した甘茶というお茶をいただくのですが、ほんのり甘く最初は少し飲みづらかった甘茶が、毎年いただいているとなぜか癖になる味わいになってくるので不思議です。流行りのエナジードリンクより力が出ちゃいます!おすすめです!

今では毎年この日に甘茶をいただかないと、どこか新年度が始まらないような感覚です。
漢方由来の植物ですので体にはとても良いそうですよ!

桜が散って少し寂しいと思う間もなく、モミジが鮮やかな黄みどり色の新緑を芽吹かせます。木々の生命力を強く感じるこの季節に、かわいいお花で飾り付けをした花御堂の小さなお釈迦様をながめていると自然とこころが和みます。

皆様のご家庭の近くでも、きっとお花まつりが催されていると思います。

本当に小さくてかわいいお釈迦様、初めての目にする方はみんな驚いている様子でした!


皆様も是非お参りに行ってみてくださいね!


日蓮宗のお寺様の祈願法要に行ってきました!

日蓮宗のお寺様の祈願法要に行ってきました!

先日日蓮宗のお寺様の大きな祈願法要にお呼び頂きまして、各地方からお出でになるお寺様向けの作務衣のご注文をいただきに参りました。

私共は作務衣を扱う一業者ですので、なにかお手伝いをしなくてはと思いご住職様にお伺いすると、『何もないから座っていなさい』とのこと。

その日は壇信徒様の御祈願の日でしたので、お経ののち各壇信徒様のお名前をお読み上げして御祈願をなさっていました。

すると突然、壇信徒様のお名前に続いて『かぶしきがいしゃにかいど~』というご住職様の深く力のある声がお堂に響きました!

なんと一業者である私共の会社名を読み上げてくださり、商売繁盛、身体健全を祈願してくださいました!

いつも弊社の作務衣をご愛用いただいているうえに、御祈願まで!

誠にありがたく身の引き締まる思いでいっぱいになりました!

ブログという性質上、ご寺院名を出せないことが残念でなりませんが、本当に素晴らしいご住職様なのです!

こんなお寺のお檀家さんは最高ですね!

私共も丁寧に丁寧に作務衣を作っていかなければと、あらためて思うことのできた日曜日でした!

ウールの作務衣について

ウールの作務衣について

本日はウール生地の作務衣について記します。

ウールの作務衣、冬には最適ですよね!

ウールと一言に申しても、もちろん安いものから超高級品まで存在します。

安い低品質のウールはチクチクしたりザラザラしたり、あまり着心地の良いものではありません。
高品質のウールであれば、しなやかでドレープ感や深い光沢もあり、良い作務衣の素材になります。

ただしウール100%ですと縮みや洗濯容易性に問題がありますので、二階堂の作務衣では、ポリエステルを少し混紡していきます。混紡率は色々ですが、30%くらいポリエステルを混ぜると、もともとのウールの上質感を損なわずに、洗濯容易性を確保することができます。毛玉もできにくく温かい上質な作務衣になります。二階堂のウール作務衣は洗濯表記上、手洗い、乾燥機不可になっていますが結構大丈夫ですよ!ただし多少固くなりますので気になる方はクリーニングでお願いします。

二階堂のウール作務衣は官公庁の制服にも使われる上質なウールを使用した作務衣です。
当然、普通に作ると値段もものすごく高くなってしまいます。素材が最高といっても上下で8万円以上する作務衣では誰にも買っていただけません。

そこで当店ではメーカーの決算期A反を使っています。当然国内トップのウールメーカーです。これはどの業者でも直接買えるわけではなく、さらに割り当て量や選べる色味も少ないので毎年どのくらい買えるかはわからないのですが、その分お安く生地を仕入れることが出来ます。それを作務衣に仕立てることで、選べる色味は少ないですが(濃紺が多いです。)最高級の素材の作務衣をお安くご提供できるという訳です!これからもなるべく沢山買えるように努力していきます!

ウールの作務衣というと冬物のイメージが強いですが、サマーウールという春夏向けの生地も存在します。メリノ種の羊の毛を細く撚ることで通気性を確保したとても肌触りの良い生地です。薄い生地の作務衣でも独特のドレープ感がでてきれいなシルエットを生み出せるのもサマーウールの特徴です。ただし当然良い生地は値段も高くなりますので、作務衣としては難しい部分もあります。よそ行きや接客用としては高級感があるので最適です。
当店でも製作してみたい作務衣の一つです。

ポリエステルの作務衣

ポリエステルの作務衣

本日はポリエステルという素材、そしてポリエステルを使った作務衣についてお伝えします。

皆様はポリエステルというとどういうイメージをお持ちでしょうか?

テカテカしている。
安っぽい。
着心地が悪い。
ゴワゴワする。
自然素材(綿・麻・ウール等)に比べると劣っている。


一般的にはこんなイメージがあるように思います。

特にお年を召された方は、ポリエステル素材やポリエステルの作務衣を敬遠されることが多いように感じます。

なぜでしょう?

それは高度経済成長期の粗悪なポリエステルのイメージがいまだに強くて、どうしてもそのイメージを生地メーカーも小売店も覆せない状況にあるからだと思います。

なんとなくポリエステルというと海外製の粗悪なアパレル商品というイメージがあります。

しかし、近年の大幅な技術改良や生地メーカーの努力によって、ポリエステルもしなやかで美しい、そして丈夫で扱いが簡単というまさに作務衣にピッタリの素材が出来上がっています!表記上はすべてポリエステルという組成名になってしまいますが、ポリエステルも千差万別、ピンからキリまで存在します。もう新しい名前をつけてもいいのではないかと思うほどの差があります。

もちろんそれに伴い1反の価格も自然素材を大幅に上回るものもあります。シルクと同等の価格のものまで存在します。

特に作務衣でなじみの深い素材としては、テトロンというものがあります。
じつはこちらもポリエステルでありまして、帝人と東レが共同開発したポリエステル生地のことです。帝人のテと東レのトをとってテトロンという名前になったそうです。かわいい名前ですね!

そういった大手の生地メーカーの努力によって今では素晴らしいポリエステル生地素材ができあがっています。作務衣の専門店としては大変ありがたいことです。しかし私共のような製造小売りメーカーが、いまいち皆様にポリエステルの良さをお伝えしきれていない現状があります。高品質なポリエステルの良さをどうお伝えすればいいのか、次の課題です。

ここまではポリエステル100%の作務衣について記しましたが、ポリエステルは100%使わなくてもその良さを発揮できます。

それがポリエステル混紡です。

自然素材(綿・麻・ウール等)にポリエステルを混ぜることで、自然素材の良さと、ポリエステルの良さが合わさります。まさに相乗効果です!
自然素材の風合いをのこしつつ、自然素材の弱点であるシワや縮み、退色等を防ぐことが出来ます。日常着、作業着としての実用性やユニフォームとしてのパリッと感が重要な作務衣にはうってつけの素材です。

自然素材とポリエステルの配合分量も色々ですし、生地というのは、とにかく無数に存在しますので作務衣にピッタリの生地に出会えた時は本当にうれしくなります!

そうは言っても、作務衣は綿100%がいいよ!

と思われる方も、ぜひ一度高品質ポリエステルやポリエステル混紡の作務衣をお試しください!

きっとお気に入りの作務衣になりますよ!

麻の作務衣

麻の作務衣

本日は麻の作務衣について記したいと思います。

麻といえば日本の夏にはかかせない素材です。独特のシャリ感や着心地など、他にはない麻独特の魅力がたまりません。
もちろん作務衣の素材としても一級品でして、夏物の作務衣の代表的な素材です。

夏物の代表的な素材なのですが、実は麻はものすごく奥の深い素材でして、決して麻イコール夏というわけではないのです。麻の歴史は大変古く日本では縄文時代にすでに麻糸を作り出す技術があったのではないかといわれていますし、江戸時代までは特に夏限定の織物というわけではなく、広く一般的に一年中使われている素材でした。さらには伊勢神宮のお札を神宮大麻と呼びますように、日本の伝統宗教と大麻とは密接に関係しているのですが、現在はごく一部を除き日本製の大麻は栽培が禁止されています。しかしこれは大麻(ヘンプ)のことであって、現在使われているリネンやラミーとは違う種類の麻です。服飾業界では大麻(ヘンプ)は現在では麻と表記することが出来ず、指定外繊維となってしまいます。

話を戻しまして、麻の作務衣ですが、麻100%は大変気持ちよく強い素材ですので作務衣には最適なのですが、ご想像通り洗濯するとシワがものすごいことになってしまいます。寺院作務衣の専門店としては、どうしても麻100%はおすすめし難い素材になってしまいます。
そこで、麻とポリエステルの混紡素材という両方のいいところを合わせ持った生地をとくにおすすめしたいと思います。

麻のシャリ感、スラブのある素材感を残しながらポリエステルを混紡することで、洗濯容易性を確保しシワを防ぎます。洗いざらいをサラッと着こなせるのも魅力です。

今は夏用のイメージの強い麻素材ですので夏の作務衣にしか使用しておりませんが、将来的には冬の麻素材の作務衣も作ってみたいと思っています。麻ほど日本人の歴史とともに歩んだ繊維はありませんし、伝統宗教の皆様のお召しになるものとしても特に優れていると思います。

綿の作務衣

綿の作務衣

本日は綿の作務衣、綿素材について記したいと思います。

作務衣といえば綿100%の着古したジーンズのような青っぽいものだろう!とお考えの一般のお客様も多いと思います。藍染とインディゴ染を混同されてしまう場合も多いです。

着古したジーンズっぽい作務衣、一般的にはそのような作務衣もありますし、ご愛用の方もいらっしゃいますので素朴な魅力があるのだと思います。しかし、寺院用の作務衣としてはあまり着ているご住職様をみかけることはありません。
寺院用作務衣としては少し牧歌的すぎるのが最大の理由だと思います。
寺院用作務衣は、作務衣としての機能はもちろんのことですが、ある意味でのユニフォーム的な要素がありますので、あまりにフニャフニャシワシワの家着感や、色落ちしたジーンズ的な素朴感はNGです。宗派的な色味を含めてその辺りの感覚が非常に難しいのが寺院作務衣の特長でもあり魅力でもあります。

綿の作務衣といっても多種多様の素材があり、ここでそのすべてを記すことはできませんが、お寺様向けという意味での綿の作務衣の特徴を記します。

基本的に綿100%の薄手の作務衣はシワがすごいです。洗濯機で洗ってサッと干してそのまま着られるようなものはありません。アイロンが必要です。素材がやわらかいのはいいのですが、腰がなくフニャフニャした感触と申しましょうか、パジャマっぽくなってしまいます。

綿100%の厚手の作務衣はその重さ、自重によって干したときにある程度シワが伸びていきます。そういう意味では作務衣として悪い素材ではありません。しかし、自重でシワが伸びるほどの厚さになると上衣四つ紐の縛り具合や、着た時のゴワゴワ感、重さによる肩こり、乾きの悪さなど、毎日お召しになるにはいささか問題が多いように思います。それでも厚く刺子の柔道着のような作務衣がいいというお客様もいらっしゃいますので好みの問題なのですが、二階堂ではおすすめしておりません。

どのような綿ならいいの?

二階堂がおすすめしている綿の作務衣は、綿100%ではなく綿ポリエステル混紡の作務衣です。割合は色々ありますが、綿35%ポリエステル65%などは見た目がきれいで洗濯してもシワにならず、光沢や発色も美しいのでおすすめです。はじめての作務衣としてもお値段が手ごろなので良いかと思います。もう少し高級感をだすには綿の分量を上げて織に変化をつけた綿70%ポリエステル30%などもおすすめですが、どうしても少しシワが入ってきます。色目としてはシャープさのある黒、定番の紺が最初の一枚としては良いかと思います。
夏から冬まで一年中着られるのも綿の作務衣の良い特徴です。 

作務衣の生地素材

作務衣の素材


作務衣にはさまざまな素材が使われております。
当店も作務衣の素材について、一般のお客様から色々なお問い合わせをいただくのですが、お寺様から作務衣の素材についてのご質問というのはほとんどありません。本日はその辺りの事情、お寺様の求める生地と一般のお客様の求める生地の違いについてお話しします。例えば一般のお客様から以下のようなお問い合わせをいただくことがございます。
『デニムの作務衣はありますか?』
『帆布素材の作務衣はありますか?』
藍染の作務衣はありますか?
『刺子の作務衣はありますか?』
『麻100%の作務衣はありますか?』
『近江ちぢみや高島ちぢみ、楊柳(ようりゅう)の作務衣はありますか?』

残念ながら当店では扱いのない作務衣ばかりなのです。

結構なお問い合わせの数でしたので、これを機にそのような作務衣を作ってみてもいいのかなぁ!と思ったこともあったのですが、やはり寺院作務衣の専門店としての方向性や、今までのお客様のことを考えると当店ではお作りしにくい作務衣であるという結果にいきつきました。

なぜでしょうか?

当店は、主にお寺様に向けて作務衣を製造販売しております。
ですのでお寺様の実用に応える作務衣でないといけないというわけです。
お寺様仕様の作務衣を作るのが私共の仕事ですので、結果として一般のお客様からお問い合わせをいただいた上記のような作務衣をつくることが難しいということなのです。

どういうこと?

それは、お寺様と一般のお客様の求める作務衣に大きな違いがあり、私共の作る作務衣は限りなくお寺様向けに作っているということなのです。

お寺様向けの作務衣とは?

お寺様においての作務衣は、まさに作務をするための作業着であるのはもちろん、お寺内での日常着でもありますが、それ以上のものではありません。日常着ですから、動きやすくて、軽くて、丈夫で長持ち、洗濯は簡単で、色合いは華美でなく、決して主張しない。とはいえ、来客の時に着用することもあるので、シワがよったり、フニャフニャでハリのない生地はダメ!そんな立ち位置にいるのが作務衣です。ユニフォームに近い位置づけとでも申しましょうか。お寺様用の作務衣は、着心地が優しくて、パリッと見える!という真逆の課題を一つにできる生地でなくてはなりません。お寺様においては毎日のお召し物ですので、作務衣の素材に対する目も当然に厳しくなります。

一般のお客様は、作務衣をくつろぎ着として、または和の雰囲気を手軽に楽しむ装いとしてお召しになられることが多いようで、自然素材
100%で使い込むほどにかすれていくような素材の作務衣を作って!といったお声をたびたび頂戴するのですが、これが寺院作務衣の専門店としてはなかなか難しい問題なのです。

なぜかというと?

上に記した一般のお客様のご質問に対する寺院作務衣の専門店としての答えを記します。


『デニムの作務衣はありますか?』
>
お寺様ではまずデニム生地の作務衣をお使いになっている方がおりません。
オンス(重さ)にもよりますが、素材が厚く硬いため、上衣の四つ紐の縛り具合に不都合が生じます。デニム生地は表側と裏側の生地色が違いますので、上衣の内側が美しくなく、作務衣向きではありません。洗濯乾燥性が良くありません。作業性が低くなります。

『帆布素材の作務衣はありますか?』
>
丈夫ではあるのですが、生地が固くゴワゴワしていて寺院用作務衣としての日常の優しい着心地を出せません。洗濯乾燥性が良くありません。作業性が低くなります。

藍染作務衣はありますか?
まず藍染とインディゴ染(デニム)を混同されているお客様がおりますので、その辺りを説明したうえで、
>
本藍染ですと、色落ちや色移りが非常に激しくお寺様用の作務衣には向きません。
白衣と一緒に洗うと白衣が真っ青になってしまいます。長い年月をかけて色がおちた雰囲気は悪くはありませんが、たっぷりとしたシルエットで、パリッとした雰囲気、シャープ感が特に重要な寺院仕様には向かず、牧歌的になりすぎます。綿の素朴さがお好みで、藍染の作務衣のみで何度も洗濯する手間をかけられる方には良いかと思います。

『刺子の作務衣はありますか?』
>
柔道着等でおなじみですが、あまりに固すぎます。
毎日の着用には不向きです。洗濯乾燥性が特に良くありません。作業性が低くなります。
刺子の生地は素朴な雰囲気があるのですが、目が粗く表情が素朴過ぎてお寺様向けの生地のではありません。

『麻100%の作務衣はありますか?』
>
100%を本麻といいます。本麻はお袈裟などには最適ですが、毎日洗濯する作務衣には厳しい素材です。強いシワができますので毎日アイロンをかけなければ着ることが出来ません。
麻は独特のシャリ感で夏向きですが、100%はおすすめできません。
ただし麻にポリエステルを混紡することで、最高の作務衣になります。麻混紡は当店でも特におすすめの素材です。洗濯乾燥性、作業性、シャープ感、どれも最高です。

『近江ちぢみや高島ちぢみ、小地谷ちぢみの作務衣、楊柳(ようりゅう)の作務衣はありますか?』
ちぢみや楊柳などのクレープ生地は、麻、綿ともに夏の汗ばむ季節に肌触りは最高です。反面、主にステテコや夏用パジャマ等に用いる生地ですので、家着感、下着感が強過ぎて来客時は着替えるしかありません。一般のお客様が夏のご家庭内のくつろぎ着として、和風の寝間着としてお召しになるのであればよろしいかと思いますが、それであれば甚平での方が楽に過ごせると思います。

では最高の作務衣の素材とは?

寺院用作務衣において最高の雰囲気を醸し出せるのは正絹と麻です。法衣は正絹であり、夏には本麻のお袈裟があることからもお寺様との相性は最高です。正絹のマットな光沢、独特のドレープ感、なめらかな肌触り、本麻のシャリ感、ハリ感、存在感すべてにおいて完璧です。

が、

洗濯が容易ではありません。
残念ながら洗濯に難があり、そして高額なのです。

そこで登場するのが高級ポリエステル100%素材、もしくは綿や麻のポリエステル混紡素材です。
ポリエステルについてはまた違う記事をかきたいとおもいますが、麻、綿等の自然素材にポリエステルを混紡することで、自然素材の良さを残したまま、洗濯が容易でシワにならない、そしてハリ感のある最高の作務衣になります。

また、ポリエステル100%でも、とても肌触りが良くハリのあるものが開発されています。実際には麻と価格の変わらない高級なポリエステル生地(当店の冬物にも使っています)もありますし、最近ではヒートテック等の肌着や、登山メーカーの高級インナーやゴアテックス等のアウター素材、スポーツメーカーの高級ジャージーまで高機能ポリエステルが使われています。昔のポリエステルとは別の素材といっても良いくらいの進化です。その膨大な量の素材の中から、絹に質感の似たものを選び出して作務衣に仕立てていきます。

本格的に陶芸、盆栽、書道などの和の道を楽しんでおられる方ですと、毎日お召しになることも多いようで、袖ゴムで洗濯が容易なお寺様仕様を最初からお選びになることが多いようです。ある道を突き詰めようとされている方の気持ちを高めるアイテムとして作務衣を選んでいただいているわけですので、当然に厳しい選び方をされています。

一般のお客様の作務衣に対するイメージや要求は私共も良くわかっているつもりなので、そのお声に応えたい気持ちはやまやまなのですが、お寺様用の毎日使いの作業着としての作務衣とは少し方向性が違ってしまいます。とはいえ一般のお客様が作務衣に興味をもっていただけるのは大変にありがたいことです。まずはそういった自然素材100%のものをお買い求めいただいて試してみられて、着心地や洗濯性能、シルエット等に不満があれば、その時はぜひ二階堂の作務衣をお試しください。きっとご満足いただけると確信しております。

作務衣とは

作務衣(さむえ)とは?

作務衣とは、禅宗の僧侶が・・・・・


と、ここまではwikipediaや各社のホームページ等で説明されておりますので、本日はもうちょっと掘り下げたお話をしたいと思います。

作務衣の歴史については、実際のところ正確な記録がありません。

しかし、私共が色々なお寺様や法衣店さんに聞いたところによりますと、昭和30年代に全国の法衣店さんに卸を行っている、京都の某法衣問屋さんがお作りになり、はじめ曹洞宗のお寺様にご利用いただいたものが次第に全国の伝統各宗派様にも普及していったとのことでした。

曹洞宗、臨済宗、黄檗宗の各宗派様では、お掃除等の日常の作業を作務と呼ぶことから、作務衣という名前になったとのことです。

キャッチーで素晴らしいネーミングです!

もちろん禅宗以外の各宗派様でも作務衣とよんでいます。臨済宗様では作務着(さむぎ)とよぶこともあるようです。

では、それ以前の作務はどうしていたのでしょうか?

明治時代に、それまでの法衣を改良したお衣が登場しました。正式な法衣の袖を半分くらいに縮め、動きやすさを重視した略衣の登場です。(各宗派様により呼び方はことなり、改良衣、改良服、道服、間衣などとよばれています)

戦前のお坊様はこの略衣や、白衣に袴で作務をされていたとのことです。

ゆえに作務衣のルーツは略衣にあるのです。

法衣を動きやすく改良した略衣を、さらに動きやすく、上衣、下衣のセットアップ型に仕上げたものが作務衣です。

略衣の袖をゴムで閉じ、スソを短く腰まであげ、代わりにモンペ型のパンツをセットにしたというのが作務衣の始まりです。

明治時代の渡辺式改良袴等に見られるように、明治の開国以降多くの技術が日本に入ってきました。

縫製技術も西洋の影響を大きくうけることになります。

昭和の時代の中でも戦後に生まれた作務衣は、当然洋裁の技術と和裁の技術をミックスして使っていますので、日本古来の伝統的なものと錯覚させて販売を行うことは決して良いことではないと私共は考えています。

一番特徴的なのは、パンツには男性用の開口部分にファスナーが使われています。

その開口部をなくしてモンペのように縫ってしまいますと、前側におしり部分がきてしまったような非常に違和感のある印象を感じます。

この部分は洋裁の技術の方が、よりスタイリッシュに見せることが出来る部分です。

一方、上衣の肩部分は洋裁のように前身頃と後身頃を切った方が無駄なく楽に縫えるのですが、私共の作務衣は主にお寺様にご愛用いただいておりますので、法衣の伝統的な手法に従って、前身頃と後見頃を一枚にして、お寺様用のお召し物という系譜から外れないようにしています。

このように作務衣とは、和魂洋才ならぬ和魂洋裁、和と洋の良いところを合わせもった最高の日本的作業着なのでした!

作務衣も細かいところを見ていきますと、時代の影響や流れを感じられておもしろいですね!


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